【書評】「続・星守る犬」 村上 たかし

2011年書評35冊目。
※ネタバレあり。
前作の続編。
・前作 【書評】「星守る犬」 村上 たかしの書評はこちら。
前作でお父さんと共に死んでしまったハッピーに双子がいた。
捨てられていた当時は双子はハッピーよりも弱々しく
今にも力尽きてしまいそうなもう1匹の「白い犬」。
そして同じく前作でお父さんのサイフを盗み消えてしまった「少年」。
ハッピーとお父さんの話の裏側で繰り広げられていた
白い犬と少年のお話です。
悲しい前作とは違い今回はハッピーエンドで物語が終わります。
前作があれだけ悲しい終わり方だったので読んだ後、安堵な気持ちになることができました。
本作ではもう1匹の「ハッピー」が登場します。
ハッピーは幸せという意味ですが、
2匹のハッピーに込められた想いはそれぞれ違います。
幸せになるようにと名付けられた前作のハッピー。
一方、少年に幸せをもたらした本作のハッピー。
同じ名前でも全く異なる名付け親の想い、境遇。
ですが、最後はどちらのハッピーも側にいるご主人様から
確かな愛をもらい幸せだった。のだと私は思います。
よく、幸せは地位や名声やお金だけではない。
と言いますが作者はそのことを2匹のハッピーを通して伝えたかったのかな、と思いました。
但し、できることなら前作のハッピー、そしてお父さんももう少し違う道を歩いて、
もう1匹のハッピー、チビ、そしてお婆ちゃんたちと共に咲き乱れる桜を
見てほしいと思いました。
前作を読んでから本作を読むことをお薦めします。

続・星守る犬
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