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書評 ビジネス

【書評】「課長力」 遠藤 功

課長力 逆境を突破する6つの力


2012年書評2冊目。



「会社を変えるのは課長の力」


本書の内容を一言で要約すると上記の一言に尽きます。

社長ではなく、部長でもなく、会社を変えるための1番の柱が
課長ということ。


会社はそれぞれ規模が違うので一概に言えない部分もあると思いますが
以下の記事を見ると課長になる年齢は平均で39歳です。

・係長30歳、課長34歳……5年前と比べ、昇進スピードに変化はあるのか


勤続年数が15年程度、
部下が数名~数10名いる課を任されていて、
上には部長や役員や社長がいる。

ちょうど板挟みのようなポジションで
上からの依頼や業務をどう部下に任せるかを考え管理する
管理職のようなイメージを最初持っていました。


ですが、
課長の仕事は、仕事を「さばく」ことや「こなす」ことではなく、
情熱、主観、オーナーシップを持って会社を「変える」こと
こそが
課長の本当の仕事、と本書では伝えています。


・定年までの時間が長く自分たちで未来を切り拓いていく必要がある。
・会社を変えるだけのインパクトを持ち得る集団の管理職である。
・リスクをとれるポジションにいる。
 (部長クラスになると会社の色に染まってしまい現状否定が難しい)


というような理由からです。

そして、

強烈な「主観」、オーナーシップが不可欠。
そしてその主観を基に困難や壁を「突破」していく。

ことが会社を変えるために必要です。


とはいえ、
私はどのようなポジションの人でも強烈な主観を持ち、
仕事や自分の役割に対してオーナーシップを持ち、
様々な困難や壁を突破していけるのであれば会社を
変えられると思います。


本書で紹介されている課長像は一般的な規模感の会社に
当てはまる内容かもしれませんが小規模、人数が少ない会社に
してみれば1人1人が主観、オーナーシップを持ち仕事に
取り組むことが必要です。


今回私がこの本を取り上げたのは私自身が小規模の会社に
勤めており、日々主観やオーナーシップが足りない自分に
自問自答している際に出会った本だからです。


・指示されたことをうまくこなす人
・何かと頭がよく、口も達者な人
・頭の回転が速くだいたいのことはできてしまう人


いわゆる「スマート」な人って世の中にたくさんいると思います。
私も今まで何人も何人も何人も見てきました。

ですが、
社長という組織のトップ以外の方で強烈な主観、オーナーシップを持っている人には
本当に僅かしかお会いしたことがありません。

世の中の課長の内、何人が本書のような理想像に当てはまっているのでしょうか。
上から数字を押し付けられ嫌々仕事に取り組んでいる課長の方が多いのでは
ないでしょうか。


仕事が好きで、自分はこうしたいという強烈な主観を持ち、
会社、組織、チームを変えていく存在。
そんな人間になっていきたいと思っています。



課長力 逆境を突破する6つの力
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2012年2月21日 10:43 PM | カテゴリー:書評 ビジネス | コメント(0)

【書評】「武器としての決断思考」 瀧本 哲史

武器としての決断思考 (星海社新書)


2012年書評1冊目。


英語、IT、会計。

どのスキルも重要ですが、
今後の世の中を生きていくために最も必要不可欠なスキルは、
「自ら意思決定をして、決断力を身につけること」


一昔前まで当り前だった皆同じような出世コースを辿り、
社会も自然と右肩上がりで成長する「常識」や「あらかじめ決められたレール」は
今の時代にはもう存在しない。


仕事も家庭も、自分の人生をどうするかは自分で決めなければならず、
そのための「自分で答えを出すための思考法」の身につけ方を
著者が学生に教えている内容が授業形式で1冊にまとめられています。


自分で答えを出すための決断思考法は
単なるスキルではなくこれからの世の中を生きていく全ての人たちにとっての
「武器」と位置づけされています。

しかし、何割の人がこの「武器」を身に付けられるのでしょうか。



●読書メモ●

知識、判断、行動

知り得た「知識」を持って何かの「判断」に繋がらなければその「知識」に意味はない。
また「判断」が「行動」に落とし込めなければその「判断」も意味がない

エキスパートとプロフェッショナル

エキスパートとは、何か特定の分野で専門的な知識、経験を持っている人。
プロフェッショナルとは、何か特定の分野で専門的な知識、経験を持っており、
なおかつ横断的な知識、経験も持っていて相手のニーズに対して最適な
提案をできる人。

産業のスピードの変化が凄ましい現代においては
エキスパートの価値は今後落ちて行く。
求められる人材はプロフェッショナル。

ディベートのルール

「何をするか、どうするか」
ではなく、
「何をすべきか否か」
と二者択一になるよう議論を設定しなければならない。
前者では話題が無限に広がってしまい収集がつかなくなって
結論が出なくなってしまう。


どちらの結論に達するかはメリットとデメリットを比較し大きい方をとる

「メリット」
内因性 何らかの問題があること
重要性 その問題が深刻である
解決性 問題がその行動によって解決すること

「デメリット」
発生過程 行動をとったときに新たな問題が発生する過程
深刻性 その問題が深刻である
固有性 現状ではそのような問題が生じてないこと

客観を経て主観で決断するのがディベート思考



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2012年1月20日 12:45 AM | カテゴリー:書評 ビジネス | コメント(0)

【書評】「憂鬱でなければ仕事じゃない」 見城 徹/藤田 晋

憂鬱でなければ、仕事じゃない

2011年書評49冊目。


恐らく今年最もタイトルに惹かれた一冊。

・仕事をラクにする○○
・仕事を午前中に片づける○○
・残業しないための○○

といったいかに仕事を楽に片づけるための、
効率良く済ませるための、ノウハウ本が巷にあふれていますが
全く逆張りのタイトル。


ぜひ読みたいと思っていたところ会社の本棚に置いてありました(笑)
見つけた瞬間カバンに入れて一気に読みました。


人間誰しも「楽」が好きで「楽」をしたがりますが
楽をして成功、結果を出すことなどありえない。

著者の2人の会話を読んで一層感じました。


楽をしながら結果を出して成功したい。
と思っている人は自分の考えがいかに間違っているかに
気付けると思います。


憂鬱で苦しいことがあってこそ始めて仕事で
それを乗り越えないと成長することなんてできないのですね。


では、
印象に残ったシーンをいくつかご紹介。



スムーズに進んだ仕事は疑え(P.46)


自分がスラスラと解ける問題は他の人も用意に解ける。そこでは差がつかない。
仕事もこれと同じで仕事がスムーズに進んでいる時、「うまくいっている」とは
断じて思うべきではない。

中略

大事なのは費やした時間ではない。仕事の「質」である。
多くの人が「無理」、「不可能」と考えることに身をよじって立ち向かい、克服する姿勢が大切。


自分の思う通りのスケジュールで思う通りにスラスラ事が進んで、、
とても気持ちのいいことだと思いますがそれは「他の誰でもできる」と
思って疑ってかからないといけないのですね。

もちろんその人のスキルがあってスラスラ事が進んでいる場合もあると
思いますがより成長するためにはやはり疑ってかからないといけない。
仕事の大小に関わらず「満足」した時点で終わってしまいます。



憂鬱でなければ、仕事じゃない(P.88)


憂鬱を好む人間などいない。
しかし一方で、憂鬱は大きな反発力を生む。
それに気づいた時、憂鬱は間違いなく仕事の糧となる。

中略

僕は朝起きると必ず手帳を開く。
自分が今抱えている仕事を確認するためだ。
そして憂鬱なことが3つ以上ないとかえって不安になる。
ふつう人は憂鬱なこと、つまり辛いことや苦しいことを避ける。
だからこそ、あえてそちらへ向かえば結果はついてくるのだ。


どれだけ憂鬱な要素を消そうと考えるのではなく
憂鬱なことが無いと逆に不安になる、という考え方に脱帽しました。

仕事の楽しさを糧に成長する人はよく見ますが
憂鬱を糧に成長する話は初めて聞きました。

本書のタイトルにもなっていますが
2人のこれまでを総称していると思います。
非常に重くて説得力がある言葉で、この言葉に出会えただけで
嬉しく思いました。



打率三割三分三厘の仕事哲学(P.172)


勝ったとき、成功したときこそ、
ここには次の負けを招く要因が潜んでいると思わねばならない。


野球選手は1試合に平均4回バッターボックスに立って、
1回フォアボールを選んで1回ヒットを打って、
そのサイクルでシーズンを終えれば三割三分三厘で
トップになれるそうですね。

でもそれがいかに難しいことか。
私は野球はしませんがやっている人はよく分かるのではないでしょうか。
それだけ毎回勝つことは難しい。

毎回勝つのではなく、
三打数一安打のアベレージをキープする。

勝った仕事には次の負ける要因が潜んでいると思い
注意して挑まねばなりません。


——————————————————–

普段「仕事が憂鬱で憂鬱で仕方ない」と思っている方も
この本を読んだら少しは救われる部分があるのではないでしょうか。

私も正直仕事が大変で憂鬱に思うこともありましたが
本書を読んだ後は「自分の苦しみや辛さなど2人に比べればまだまだだな」
と思いました。

上には上がいる。

という言葉がありますが、
苦しんでいる人にも上がいます。


なので自分もまだまだもっと苦しんでも死にはしない(笑)
もっと苦しもうと思いますし努力しようと思います。


そう、仕事は憂鬱なもの。
憂鬱の中に楽しさを見つけていきたいと思います。


●読書メモ

・小さなことにくよくよしろよ(P.14)

・「極端」こそわが命(P.58)

・天気の話でコミュニケーションを図るホテルマンは最低である。(P.102)

・スポーツは仕事のシャドーボクシングである。(P.210)


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2011年11月6日 10:30 PM | カテゴリー:書評 ビジネス | コメント(0)

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