【書評】「自殺自由法」 戸梶 圭太

何年か前に買った本です。
私としては内容が衝撃的だったので
ずっと家で保管していてたまに読んだりしてます。
せっかくなのでご紹介。
フィクションの小説です。
日本に「自殺自由法」という法律が施行され、
「自逝センター」という公共の自殺支援施設が設立される。
自殺志願者はセンターにいくと無痛の処理により自殺することができる。
1つの物語ではなく、
様々な人の体験談が並ぶオムニバス形式の作品です。
家族問題に疲れ、センターに行こうとする人。
もう生きていてもすることが無くなりセンターに行く人。
真相を掴むためにセンターに行き、帰ってこない人。
政府に半ば無理矢理センターに連れてかれてしまう人。
それぞれが様々な理由で「生」や「死」と向き合います。
政府の目的とは?
自逝センターの無痛の処理方法とは?
という内容です。
著者の戸梶さんの本はこれしか読んだことないのですが
こういった人間心理の描写を描いた作品が多いようです。
決してポジティブな本ではないので、
全ての人に対してオススメというわけではないのですが、
人命の重さ、価値、尊重に関する部分を見直すには良いと思います。
ただ、
つい本の中の世界に引きこまれてしまうような面白さです。
生きる意味が無くなったら、、、
今がつまらなかったら、、、
やりたいことが見つからなかったら、、、
なんとなく死にたくなったら、、、
「死ねばいい」
しかも政府が公認で手伝ってくれる。
というような世界がもし本当に実現してしまったら
人間はこの本の中の人のようになってしまうのかなぁ。

自殺自由法 (中公文庫)
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