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書評 小説

【書評】「深夜特急〈1〉」 沢木 耕太郎

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)


2011年書評40冊目。


久しぶりの小説です。

つい自分が実際に旅をしているような、
いとも簡単に感情移入ができてしまう1冊です。

著者の実体験が基の作品なのですが
文章の表現方法が非常に豊かで著者が体験した出来事が
自分の目の前に広がっているような、ついそんな錯覚に陥ります。

命がけの旅を繰り広げているのですが、
読んでいてふとついつい笑ってしまう場面もあり、、
1冊を通してそんな感じの内容です。


全6巻中、私はまだ1巻しか読んでいません。
いつか全巻読み終えた際にもう1度改めて書評を書くと思いますが
ひとまずご紹介したいと思い今回書くことにしました。



特に明確な理由もなく、「真剣に酔狂なことをする」
という思いでインドのデリーからイギリスのロンドンという2万キロの道を
乗合いバスで行く。
という無謀な計画を立てた著者。

「無理、辞めたほうがいい」という忠告や鉄道での旅を薦められても
決意は頑なに、バスの旅を貫こうとする。

そこに道があるから?
⇒いや、日本にも道はある。。

そこにバスがあるから?
⇒インドからイギリスまで走っているバスが見当たらず
 駆けずり回っている。

そもそも2万キロもの長い道のりをバスの座席に
座っている間、尻の皮は耐えることができるのか。。
⇒・・・


バスで旅を進めることに何1つ得はしなさそうだが
それでも曲げない著者の強い決意が物語りの
面白さを引き立てている。

そんな概要です。


旅を始める決意を固め、チケットの都合でインドの前に香港に寄ることになり、
マカオでカジノにのめり込む。

1巻の「香港・マカオ」編は上記のような内容で成り立っており、
肝心のインドにはまだ着いてもいません(笑)


・熱湯か冷水しか出ないシャワーの香港のホテル。
・客の金で自分のタクシーを直そうとするタクシー運転手。
・ディーラーとの駆け引きに手に汗握るマカオのカジノ。


どのシーンも実に見事な描写で読者を引き込んでいく。


この本を読んで実際旅に出た人も多いのではないでしょうか。

続きの本も買ったので続きが楽しみです!


深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
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沢木 耕太郎
新潮社
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2011年5月23日 10:30 PM | カテゴリー:書評 小説 | コメント(0)

【書評】「永遠のゼロ」 百田 尚樹

永遠の0 (講談社文庫)

2011年書評9冊目。
※ちょっとだけネタバレあり。


太平洋戦争で神風特攻隊として戦死した
祖父・宮部久蔵の真実を知るべく調査を行う
主人公の佐伯健太郎と姉の慶子。

宮部久蔵に関しては「特攻隊で戦死した」という
情報しか分からない。

調査を進めていくうちに、
宮部久蔵は誰よりもゼロ戦の腕に長けていて、
誰よりも生への執着が強く、時には臆病者・卑怯者と
罵られていたこともあると知った。


でも、宮部久蔵の生への執着は

必ず生きて帰り、
妻とまだ顔も見ていない娘に会うため。



そんな彼がなぜ最後に
ゼロ戦に自ら乗り、そして散っていったのか。


フィクションですが、
戦争について驚くほど詳細に描かれている作品です。

私は戦争に関して恥ずかしながら無知なのですが、
鮮明に状況が目に浮かぶような文章でした。


500Pを越える長編ですが、
物語に引き込まれあっという間に読むことができます。



宮部久蔵は生きて帰るために最後まで特攻隊への
参加を拒み続け軍から圧力を受けてしまいます。

最後には自分の意思で乗ることになるのですが、
宮部同様に、きっと圧力をかけられ、
乗らざるをえなくて特攻隊として飛んだ人も
大勢いたと思います。


特攻隊に乗る人は皆お国の為に死ぬことを
誇りに思い喜んでゼロ戦に乗る、とよく言われていますが、
そうでない人の方がきっと多いはず。

どんなに生きたくても逆らうことができない戦場。
不発で生き還ってきた兵士がなぜ批難を浴びせられないといけないのか。
胸が苦しくなります。

本書はフィクションですが、
限りなく事実に近いのでは、と思います。


読み終わった後には感動だけでなく、
その他にも色々な感情がこみあげてきました。


もし、自分が家族と別れ、戦争に出向き
宮部久蔵と同じ立場に立ったとしたらどういう行動をとるのだろう。。


「生きる」ことに執着していた宮部久蔵は
決して臆病でも卑怯でもなく最高にカッコよかったです。




また、
私はこの話を読んで戦争があった時代を生きた
お祖父ちゃんやお祖母ちゃんに当時の話を
聞いてみたいと思いました。

戦争は繰り返してはいけないものですが、
記憶の彼方に葬り去ってもいけないものだと思います。


今生きている年配の方は残り少ない戦争経験者です。
戦争を知らない私たちが話を聞いて次の世代に
継がないといけない気がしました。


永遠の0 (講談社文庫)
永遠の0 (講談社文庫)


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2011年2月7日 10:30 PM | カテゴリー:書評 小説 | コメント(0)

【書評】「心晴日和」 喜多川 泰

心晴日和


私は喜多川 泰さんの本が好きです。

彼の著書はだいたい持ってますがその中でも特に好きな本がコチラ。


主人公の美輝が出会う人たちにより自分の考え方、
価値観、生き方を変えて成長していく物語。

美輝が14歳の学生時代と28歳のOL時代の話から成る2部構成。


喜多川さんの本は自己啓発のジャンルになると思うのですが、
技術的な話ではなくてあくまで心の成長のための本だと思います。


起こっていること(真実)は1つだけど
自分の捉え方(解釈)は無限にある。
自分の考え方、行動を少し変えれば色々なことに
前向きになれる。
という喜多川さんの考え方が私の価値観にピッタリです。


心に残った言葉をざっと並べます。

・人生において起こる全ての原因は自分にある。

・「自信」はすべての人が今の自分をしっかり認めることによって
 持つことができる。

・言葉が人生をつくる。

・どんな仕事からでも世界を見ることができる。

・「自立」するということは「覚悟」をすること。




疲れているときや元気がでないとき、
そんなときに読むときっと前向きな気持ちになれると思います。

———————————————-


私は喜多川さんの本はこの心晴日和が初めてです。
最初は図書館から借りて通勤中の電車内で読んでいたのですが、
読み始めると面白くて止まらなくて、、

会社に着く頃には読み終わって、
PCをつけたと同時にAmazonで買ってました(笑)


私にとっては非常に思い出深い一冊です。


これから読む方にも「心晴日和」が訪れますように。

心晴日和
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2010年10月25日 8:55 PM | カテゴリー:書評 小説, 書評 自己啓発 | コメント(0)

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